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同じ景色を見ていても・・・
〜かくも違う、男と女の脳〜

2009年6月



脳にまつわる話はなかなか面白いので、今回も。

脳科学の話は未だ「分かり始めた」という領域の事象なので
ほぼ定説化した論が経時の中で、変わる可能性がある。
それでも、ものの見方、捉え方の幅を教示してくれるという意味で
有用な情報、知識ではないかな、と私は思う。

血液型性格判定と同類にすると怒られそうだが
まぁ、ぶっちゃけ、この手の話は好奇心をそそるのだ。

◆◆◆◆◆◆◆◆

今年のはじめごろ、NHKスペシャルで
「女と男」という番組が3回シリーズで放映された。
残念ながらそのとき後半部を見逃してしまったので
その書籍版「だから、男と女はすれ違う(ダイヤモンド社刊)」を読んだ。

「なるほど」と頷くこと、
「え、そうなの?」と驚くこと、
「う〜ん、そうなのか」と考えさせらえること、など、
「発見」や「ために」なることが多かった。

女と男のすれちがいは、
お互いの(思考や、ものごとの受け止め方の)違いを
お互いにわかっていないことが、最大の理由らしい。

なんだ、そんなことと思うなかれ。
これは性格とか育ちを理由とされてきたことが、
実は性別によって脳の機能がすでに「そう」なっているが故、
ということなのだ。

優劣ではなく、「違う」ということ。

「違う」ことを無理に「同じ」に扱うのではなく
違いを理解し、活かすことで、男女は上手くいくのではないか。

お互い同じ人間なんだから、という大括りでは
取りこぼしてしまう領域が、想像以上に大きいらしい。

◆◆◆◆◆◆◆◆

詳しくは、同書で確認してみてほしいが、
興味深かった箇所を、断片的ながらあげると・・・・

女は地図が読めないというが、実は女と男では地図の読み方が違うだけ。
男は方向の指示を得意とし、女は目印の指示を得意とする。

恋する脳は「快楽に敏感」+「批判に鈍感」の二重構造。
恋は盲目になるよう、感情ではなく、脳がそう仕向けている。

恋人選びに使われる感覚。女は「嗅覚」、男は「視覚」。

恋する脳には賞味期限がある。世界のほとんどで、離婚のピークは4年目。
女と男を永続的に引きつけておくメカニズムが身体に備わっていないため、
育児期間(4年)を過ぎた男女は放っておくと
すれちがうようになるのは実は無理からぬこと。

「気持ちを聞いてもらいたいだけ」の女。
それに対して「問題を解決」しようとする男。

男は脅威に対して弱く、女は悲しみに対して弱い。

・・・などなど。

◆◆◆◆◆◆◆◆

意外だったのは、男女が永くむつまじくというのは
普通のこと、自然なことではないということ。
生物学、脳機能学的には、
すれ違う、分かれるのが自然ということらしい。

生涯にわたって結婚状態を維持するということが、
実は大変な「難事業」であり、
愛情、倫理観や道徳観、根性?等でなんとかなるものではない、
ということを多くの人が深く認識しないまま、当然のこととして、
結婚という行為をしているということになる。

そう考えると、恋愛結婚というのは、
結婚後の大変さを、恋愛期の快楽で
巧くカモフラージュして騙しているようなもの。
恋愛の勢いで結婚、というのはまさしく「脳」の思うつぼということか。

古くからある「結婚は人生の墓場である」という格言は、
正鵠を射ていたということであろうか。

自分の意志で、と思っておこなってきたことが
実は、無意識レベル(脳機能)でそうになるようにできている。

人の不思議とともに、
人の哀しさを感じさせるような話である。

◆◆◆◆◆◆◆◆

自分は結婚20年以上になるが、
それは当然のように、平坦な道のりではなく、
離婚の二文字が脳裏をかすめたことも、一度や二度ではない。
(大きな声では言えないが)

男からすれば、何でそんなことで怒るんだ、という
理解不能な女の心理があって
(女からすれば、なんで男はそれがわからないのか)、
正直、結構悩んだ時期があった。

しょうがないと諦めるか、ひたすら耐え忍ぶのか。
はたまた、非難するのか・・・。
これではまさに墓場である。

しかし、この本が示すように、
男と女では、同じ景色を見ても、
実は同じように受け止めていない可能性が相当ある、
ということを知っていれば、
諦める、耐える、非難するのではなく
理解し受け止めることができるかもしれない。

仮に、真実が違っていたとしても、そのとき納得することで、
無意味な感情を抱える必要がなくなる効用は、けして馬鹿にできない。

もう少し早く知っておきたかったなぁ・・・。

これから結婚する人はもちろん、
既婚者も一度読んでおいて損はない一冊。
転ばぬ先の杖としておすすめである。

菊水電子工業株式会社 ウェブマスター
藤川 貴記 webmaster@kikusui.co.jp

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