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トラブルを楽しめますか
〜やりにくい仕事ほど実は面白い〜

2001年4月



休日の昼下がり、妻に「ねえ、今日の夕ご飯何がいい?」と聞かれる。これに「何でもいいよ」と答えたところ、「それが一番困るのよ!」と、怒られた経験はないだろうか? こちらとしては、むしろ凝ったメニューをあれやこれや言われる方が大変だろうと思い、「君の食べたいものでOKだよ」のつもりで言っているのだが、妻としてはそれでは答になってないと言う。

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「お金と時間を欲しいだけあげます。何がしたいですか?」と問われると、たいていは海外旅行、プール付きのでっかい家や超高級車等々を買う、などの答を返す人が多い。そして、「なるほど。で、それだけでいいの?」と更に問い続けると、たいていの場合やがて答に詰まってくる。人は「制限」や「条件」が少なくなると考えの方向性が定まらなくなって、ついには思考停止してしまうものらしい。ふつうに考えると「制限」や「条件」は無い方がいいはずなのに、だ。

これは仕事もしかり。「期限も予算も自由です、好きにやってください」という仕事があったとしたら(まあ、あり得ない話だけれど)、まずもってまともな成果は期待できない。時間が無くて、予算もキツイ、あれこれ条件は付いている、おまけに途中でトラブル続出などという仕事の方が(実際、その場はツライが)どういうわけか終わってみたら予想外に良い結果が生まれたりする。どうやら物事を進める上で障害のように見える「制限」や「条件」は、実は新しいアイディア、工夫、ひらめきを生み出す、また能力を伸ばす「手掛かり」になるのだろう。そしてそういった仕事のほうが達成感や満足感も大きい。

これを逆に考えると、仕事を面白くする、張り合いのあるものにする方法がひとつ見えてくる。例えば、「締切りを1ヶ月早める」、「予算を半分で」など、つまり仕事を意図的にやりにくくするのだ。これを「そんな事はできない」ではなく、「コノヤロ!やってやろうじゃないか」と挑み、考えはじめた時から仕事は面白くなるのではないか。そして普通の人とプロの仕事人の差は、実はこんなところにもあるのかな、とも思う。とある著名なミュージシャンは「生演奏中のトラブルをも楽しんでしまうのがプロだ」という。いいかえればトラブル等なんらかの障害に遭遇した時、その人の「プロ」度合いが如実に見えるというわけだ。

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よく仕事の上で「目標をたてろ」と言われるが、ただ漠然と考えるのは結構難しい。こんな時発想を変えて「仕事がやりにくくなる条件→どうしたらそれがクリアできるか」という風にするとテーマが見えてきたりする。お試しあれ。

菊水電子工業株式会社 ウェブマスター
藤川 貴記 webmaster@kikusui.co.jp

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