電気安全規格試験マルチアナライザ
TOS9300シリーズ

仕様[耐電圧]

仕様

    特に指定のない限り、仕様は下記の設定および条件に準じます。
  • ウォームアップ時間は、30 分(電流を流した状態)とします。
  • TYP:周囲温度 23 ℃の代表的な値です。性能を保証するものではありません。
  • set:設定値を示します。
  • range:各レンジの定格を示します。
  • 各試験の略字を次のように記載します。
    ACW: 交流耐電圧、DCW:直流耐電圧、IR:絶縁抵抗、EC:アース導通、LC:漏れ電流、TC:接触電流、PCC:保護導体電流、Patient:患者漏れ電流、Meter:メータモード

耐電圧試験モード

項目 TOS9300 TOS9301 TOS9302 TOS9303 TOS9303LC
出力部
AC出力部 出力範囲 0.050 kV〜5.000kV
分解能 1 V
設定確度 ±(1.2% of setting + 0.02kV) (無負荷時)
最大定格負荷 *1 500 VA(5 kV/100mA)
最大定格電流 100 mA (出力電圧0.2kV以上)
トランス容量 500 VA
出力電圧波形 *2 正弦波
ひずみ率 2%以下(出力電圧0.5kV以上、無負荷時および純抵抗負荷時)
クレストファクタ √2 ± 3 %(0.8 kV 以上)
周波数 50 Hz/60Hz
確度 ±0.1%
電圧変動率 ±3%以下(最大定格負荷→ 無負荷)
短絡電流 200 mA以上(出力電圧0.5 kV以上)
出力方式 PWMスイッチング方式
開始電圧(Start Voltage) 試験開始時の電圧を設定可能
設定範囲 試験電圧の 1%~ 99 %
分解能 1%
出力電圧監視機能 出力電圧が ±(10 % of setting + 0.05 kV)を越えた場合、出力が遮断され保護機能が作動
*1 連続で試験をする場合、上限判定基準値の設定によっては出力時間の制限と休止時間が必要になることがあります。
*2 容量性の負荷に交流電圧を印加すると、負荷の容量分の値によっては無負荷よりも出力電圧が上昇することがあります。
さらに、容量の値に電圧依存性のある試料(セラミックコンデンサなど)を負荷にした場合には、波形にひずみが発生することがあります。ただし、試験電圧 1.5 kV の場合には、1000 pF 以下の容量の影響は無視できます。
また、本器の高圧電源部は PWM スイッチング方式のため、試験電圧が 500 V 以下ではスイッチングノイズ、スパイクノイズの占める割合が大きくなり、試験電圧が低くなるほど波形のひずみも大きくなります。
項目 TOS9301 TOS9303 TOS9303LC
DC出力部 出力範囲 0.050 kV〜7.200 kV
分解能 1 V
設定確度 ±(1.2% of setting + 0.02kV)
最大定格負荷 *1 100 W(5 kV/20 mA, 7.2 kV/13.9 mA)
最大定格電流 20 mA
リップル 7.2 kV 無負荷 20 Vp-p(TYP)
最大定格負荷 50 Vp-p(TYP)
電圧変動率 1%以下 (最大定格負荷 →無負荷)
短絡電流 100 mA(TYP)(200 mA peak)
放電機能 試験終了時に強制放電(放電抵抗125kΩ)
開始電圧(Start Voltage) 試験開始時の電圧を設定可能
設定範囲 試験電圧の 1%~ 99 %
分解能 1%
出力電圧監視機能 出力電圧が ±(10 % of setting + 0.05 kV)を越えた場合、出力が遮断され保護機能が作動
*1 連続で試験をする場合、上限判定基準値の設定によっては出力時間の制限と休止時間が必要になることがあります。
項目 TOS9300 TOS9301 TOS9302 TOS9303 TOS9303LC
測定機能
電圧計 測定範囲 0 kV ~ 7.5 kV AC/DC
分解能 0.1 V
確度 ±(1.2 % of reading + 0.005 kV)
応答 真の実効値/平均値応答実効値換算を切り替え可能
別系統に波高値応答(波高値応答は RISE 中の絶縁破壊電圧測定用)
ホールド機能 試験終了時の測定電圧値を、PASS / FAIL 判定表示中に保持
電流計 *1 *2 測定範囲 AC:0.00 mA ~ 110 mA、DC:0.00 mA ~ 22 mA
(実効成分と無効成分を含めた電流)
確度 ±(1 % of reading + 2 μA)(実効成分)
応答 真の実効値/平均値応答実効値換算を切り替え可能
ホールド機能 試験終了時の測定電流値を PASS 判定表示中に保持
オフセット
キャンセル機能
出力ケーブル間などの絶縁抵抗、ストレー容量成分に流れる電流を、それぞれ最大10mAまでキャンセル(DC 試験は抵抗成分のみ)。OFF機能あり。
校正 実効成分:純抵抗負荷を使用して正弦波の実効値で校正
無効成分:非校正
*1 交流電圧試験では、テストリードや治具などのストレー容量にも電流が流れます。
*2 高温多湿時には本製品内部、外部の高電圧配線部から接地に対して誤差電流が多くなります。湿度が 70 % を超えると50 µA 程度の誤差電流が発生する場合があります。
項目 TOS9300 TOS9301 TOS9302 TOS9303 TOS9303LC
判定機能
電流判定動作 判定時に出力が遮断される。ブザー音量は PASS、FAIL それぞれ個別に 0(OFF)~ 10 まで設定可能。自動試験ではプログラム終了時の判定のみブザーが有効。
UPPER FAIL 判定方法 上限判定基準値(Upper)以上の電流を検出すると UPPER FAIL 判定。DCW では判定遅延時間(Judge Delay)中は判定しない。
表示部 「U-FAIL」が表示される
ブザー オン
SIGNAL I/O STOP 信号が入力されるまで連続でU FAIL 信号が出力される
LOWER FAIL 判定方法 下限判定基準値(Lower)以下の電流を検出すると LOWER FAIL 判定。電圧上昇時間(Rise Time)中と ACW試験の電圧降下時間(Fall Time)中は判定しない。
表示部 「L-FAIL」が表示される
ブザー オン
SIGNAL I/O STOP 信号が入力されるまで連続でL FAIL 信号が出力される
PASS 判定方法 試験時間を経過して U-FAIL、L-FAIL でなければ PASS 判定。
表示部 「PASS」が表示される
ブザー オン(50 ms 固定)
SIGNAL I/O Pass Holdで設定した時間までPASS信号が出力される。Pass HoldでInfinityを設定した場合にはSTOP信号が入力されるまで連続でPASS信号が出力される。
電圧上昇率判定動作 電圧上昇時間(Rise Time)中に電圧上昇率を監視。判定遅延時間の自動設定(Delay Auto)がON で出力電圧が 0.2 kV 以上の場合に有効。判定時に出力が遮断される。ブザー音量は PASS、FAIL それぞれ個別に 0(OFF)~ 10 まで設定可能。
dV/dt FAIL 判定方法 電圧上昇率(dV/dt)が 1 V/s に満たない場合に判定。
表示部 「↗U-FAIL」が表示される
ブザー オン
SIGNAL I/O STOP 信号が入力されるまで連続で U FAIL 信号が出力される
上限判定基準値(Upper)設定範囲 AC:0.01 mA ~ 110.00 mA / DC:0.01 mA ~ 21.00 mA
下限判定基準値(Lower)設定範囲 AC:0.00 mA ~ 109 .99mA / DC:0.00 mA ~ 20.99 mA、OFF。
0.00 に設定時は OFFと等価。
判定確度 *1 *2 ±(1 % of setting + 5 μA)
電流検出方法 下記の方法で基準値と比較
真の実効値を算出/平均値応答を実効値に換算
応答速度(Filter)切り替え ACW 試験、DCW 試験で UPPER FAIL 判定の電流検出応答速度(感度)を 5 段階(LPF:3段階、HPF:2段階)に切り替え。
*1 交流電圧試験では、テストリードや治具などのストレー容量にも電流が流れます。
*2 高温多湿時には本製品内部、外部の高電圧配線部から接地に対して誤差電流が多くなります。湿度が 70 % を超えると50 µA 程度の誤差電流が発生する場合があります。
項目 TOS9300 TOS9301 TOS9302 TOS9303 TOS9303LC
タイマー機能
電圧上昇時間(Rise Time)設定範囲 0.1 s ~ 200.0 s
電圧降下時間(Fall Time)設定範囲 *1 0.1s ~ 200.0 s、OFF
試験時間(Test Time)設定範囲 0.1 s ~ 1000.0 s、OFF
判定遅延時間(Judge Delay)設定範囲 *2 0.1 s ~ 100.0 s、AUTO *3(DCW のみ)
確度 ±(100 ppm of setting + 20 ms)(Fall Time を除く)
*1 ACW 試験、DCW 試験で PASS 判定時のみ有効です。DCW 試験時は、本製品内部および EUT の静電容量のため、設定時間中に電圧が下がりきらないことがあります。
*2 Rise Time とTest Time を合計した時間より短い時間のみ設定できます。
*3 Delay Auto を ON に設定した場合、充電時間が終了するまで LOWER 判定を行いません。
項目 TOS9300 TOS9301 TOS9302 TOS9303 TOS9303LC
その他の仕様
アナログモニタ *1 電流波形、電圧波形に応じた電圧信号が出力される
I 電流波形:Scale 50 mA/1 V
V 電圧波形:Scale 1 kV/1V
接地方式(GND) Low と Guard に切り替え可能
Low GND がLOW 端子に接続される。LOW 端子(シャシ)に流れる電流が測定される(通常用途)。
Guard *2 GND がガードに接続される。LOW 端子に流れる電流のみを測定し、シャシに流れる電流は測定されない(高感度、高精度測定用途)。
*1 モニタ用の信号は、シャシ(アース)から絶縁されて出力されます。オシロスコープなどの BNC シールドが接地される外部機器を接続する場合には、必ず接地方式(GND)を Low に設定してください。値は校正されていません。
*2 EUT および治具などが接地される可能性がある、あるいは不明な場合には、絶対に GND をGuard に設定しないでください。電流計が短絡され、電流を測定できないため大変危険です。通常の用途では GND は Low に設定してください。

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