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[番外編]キクスイが萌えているのは、たぶん何かの間違いだ??
〜直流電源の学習マンガ(ハイカワ)を始めた理由〜

2018年5月



2018年1月、直流安定化電源の基礎知識を楽しく学べるマンガ、
「俺の後輩が可愛いのは たぶん何かの間違いだ(通称:ハイカワ)」を、
当社サイトにて連載開始しました。
今回はそのメイキングといいますか、
その背景をコーヒーブレイク「番外編」としてお届けします。

当初全く別のネタを書く準備をしておりましたが、
内容が結構難しく筆がなかなか進まない(墓穴掘った格好です・・・)。
一方マンガの連載が折り返し地点を通過し、
小難しい話はいずれということにして、
そろそろ楽屋ネタを披露してもいいかと思ったわけです。

また今回は文体をいつもの「である」調ではなく
「ですます」調にしました。
その方がマンガを語る体としてよろしいかと・・・

◆◆◆◆◆◆◆◆

かつて「マンガ」は子供向け、一部のマニアや「ヲタク」向けの
サブカルやカウンターカルチャーとして扱われてきました。
マンガは大人になったら「卒業する」ものでした。
しかし時代は変わり、マンガやアニメは世界に誇るクールジャパンの今や筆頭格。
「萌え」というスラングを知らない人はいないのではと思います。

一般企業はもとより、あの(お堅いイメージの)自衛隊でも萌えが止まらない。
知らない方はぜひ「自衛隊 萌え」でググってください。
衝撃必至と思います(笑)。
とりわけ若い世代なら、なんの抵抗感もないでしょう。
「マンガ=幼稚」は過去のものです。

一方、当社の課題に目を転じると、
歴史は長いですが、実は「顔」がありませんでした。
というかその必要がなかったのだと思います。
作っている製品は「業務用」で、お客様のほとんどが「法人」です。
お客様の求める実用性とコスパ(=機能)が実現されれば、
それ以上は必要ないのです。

電機業界を支える裏方として、
堅実に経営されていればそれで十分だったのでは、と思います。
ですがこちらも時代が変わりました。
かつては「製品」さえキチンと出来ていれば、
それが「顔」となり社会とのコミュニケーションが機能しました。
しかし昨今「黙ってまじめにやっている」だけでは
社会から評価されなくなってきています。

裏方の存在でも誰かが見ていてくれる(わかってくれる人がいる)
というファンタジーは文字通り「幻想」でしょう。
仕事「さえ」やっていればそれで貢献している(と思う)。
そういう価値観が通用しにくくなったのです。
それはまるっきり「昭和のお父さん」のようです。

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少し前ですが「インテル入ってる」というキャンペーンがありました。
これによってインテルは、
自社を単なる機能提供者(電子部品メーカ)の地位から、
相手先製品の品質を担保するブランド(無二の存在)として、
世間に認知させることに成功しました。

重要なことは自分の存在を、自ら知らせることです。
「言わぬが花」という価値観からすると、
(昔「男は黙ってサッポロビール」というキャッチコピーもありました)
下品でえげつないように感じるかもしれませんが、寡黙はもはや悪です。
時代は「アピールしてなんぼ」になったのです。
実は「Pobby」というマスコットも「キクスイマグ」という活動も、
根底にこの考えがあります。

当社を「(モノもいいが)存在がオモシロイぞ!」と
思っていただきたい。
そう思ってくれた人が、やがて顧客、社員、株主になってくれるはず。
そのための究極兵器(笑)として「マンガ」の投入です。
マンガは今もっとも有効な差別化戦略だと考えたからです。

Youtubeやニコ動を筆頭に「動画」が流行ってます。
しかし機材(スマホ等)の性能向上、機能進化とともに
制作(編集手段)の敷居が下がったため、
素人でもそこそこのクオリティで作品が作れるようになりました。
つまり相当高度な手法や内容を持ち込まないと、
動画での差別化が難しくなりつつあるのです
(むしろ逆に、素人くさいほうがウケたりします)。

しかしマンガは違います。
それこそ道具は誰でも手に入るモノ(最低、紙とペン)ですが、
「読み応えのあるクオリティ」を出そうとすると、
作画技術とともに、とんでもない手間とアイディアが必要です。

子供時代の夢が漫画家だったので、制作方法を知ってはいました。
しかし今回実務でやってみて大変な作業だと心底思いました。
マンガは簡単なようで、実は模倣する障壁が高い。
差別化戦略としてはかなり有効だと再認識しました。
そして「堅物イメージの当社+マンガ」というギャップと相俟って、
これはウケるはずだと。

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2018年1月に掲載を開始しましたが、
当社営業マンからの報告を聞いたり
Twitterなどの(読者)反応をこっそり覗き見ますと
かなりの衝撃(笑)が走ったようです。

「き、菊水電子工業さん! ど、ど、どーしちゃったんですか!」
「な、なにをおっぱじめたのだ(^_^;)」
「菊水が萌えに走ってるん…どーしたの?www」
「おい 菊水が壊れだぞ」など。

私は心の中で「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」とガッツポーズしました。
内心では、ボコボコにされることも覚悟していたので、
いまのところ9割方が好意的で正直ホッとしています。
しかしどこで悪評へ転落するかわかりません。
ネット民の皆さんは辛辣です・・・気が抜けません。

また先日の展示会(テクノフロンティア)でわかった事実ですが
同業者や競合他社さんの読者さん(ファン?)が
意外といらっしゃるようです。
「月1回の更新じゃ物足りない、もっと早くなりませんか?」、
「すっごい楽しみにしてます」などと、
こっそり打ち明けてくださいました(笑)。

そうなんです。
このマンガの起点は自社の利益のためではありますが、
内容的には実験用直流電源の一般知識ですので、
業界全体の利益、つまり全体の「底上げ」につながる
無形資産になるはずなのです(大きく出たよ・・・)。
なので、ぜひ同業者や競合他社さんも
会社の垣根を越えて、応援していただけると嬉しく思います。

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今、NHKの朝ドラマ「半分、青い。」では、
漫画家を目指す女の子の話を描いており、
シーンとしてマンガの制作作業風景が出てきます。
ただ時代設定が80年代なので、ほとんどが手作業です。
今はデジタル化が進み、だいぶ様子が変わっていますが
それでもマンガ制作現場の雰囲気が伝わり、見ていてとても楽しいです。
主人公の鈴愛(すずめ)ちゃんも可愛いくて面白い。

このドラマの放送期間とハイカワの連載更新期間が
ちょうど重なりますので、同時並行して見ていただけると、
楽しさが増すかもしれません(笑)。

完結まであと半年ありますが(全10話)、
最後まで全力で駆け抜けたいと思っていますので、
ご期待ください。
よろしくお願いいたします。


菊水電子工業株式会社 ウェブマスター
藤川 貴記 webmaster@kikusui.co.jp

お願い

ここに記されている内容は、ウェブマスター藤川の個人的な意見や感想です。
帰属する企業、立場での見解ではありません。ご了承のほどお願い申し上げます。

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